大阪のご遺品整理・生前整理を行うナナフクです。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
よくお客様からの悩みにこのようなケースがあります。
年齢は50代以降の方が多いのですが
「嫁入道具のタンスが使いにくくなってきました。」
「特に洋タンスは最近使っていません」このようなお悩みの方はいらっしゃいませんか?
最近は「嫁入り道具」という言葉を昔ほど耳にすることは減ってきました。
しかし昭和の時代の結婚や、平成に入っても中頃まではは頻繁に使われていました。
嫁入り家具とは、女性が結婚するに際してその後の結婚生活で困らないように用意して持っていく家財道具のことです。
昔は「婚礼家具」「婚礼布団」「着物」「食器」などが代表的な嫁入り道具でした。
「着物」の種類としては「黒留袖」「喪服」「訪問着」など冠婚葬祭で必要になる物一式を親が用意して持たせていました。
それから、鏡台も必ずセットになっていました。
フカフカの大きな座布団の5枚組セットも必需品として親が待たせていました。
しかし最近では、結婚する二人のライフスタイルは住む場所等に応じて、
必要なモノを必要に応じて自由に選ぶ傾向が強くなってきています。
二人の生活や場所が多様化して、沢山の物を準備しなくなりました。
どちらが一人暮らしをしていたら、持っている家具をそのまま新生活で使ったり、
ウオークインクローゼットが主流になってきたので、最初から大きな家具は買わない傾向も強くなってきています。
合理的な子ども世帯の考えに、親の世代が合わせるようになっているとも言えるでしょう。
つまり、最近の嫁入り道具の傾向として、タンスや鏡台などの大きな家具は選ばない傾向になっています。
しかし、ひと昔前までは、お嫁入する娘に親は立派な婚礼タンスを持たせていました。
まず着物を収納する為の和ダンス。
そして洋服を入れる為の洋ダンス。
引き出しが沢山ついているチェストタイプのタンス。
だいたいこの3点がセットになって販売されていました。
あるいは洋ダンスを2棹持たせる場合もありました。
和ダンスは着物の防虫効果が高い桐のタンスが好んで選ばれていました。
大体は大きくて頑丈で立派な家具ばかりです。
嫁に出す娘が不自由なく暮らせるようにと願う親心です。
そのような親の想いがこもった立派なタンスなのですが、
年齢を重ねていくうちにだんだん使うのが億劫になってしまう方が増えてきます。なぜそうなるのでしょう?
一番の原因は「重たいから」
一段の引き出しが横に長くて重たいのです。
両手で引かないと開けられないのです。
かつて若くて力があった頃は平気に使えていた引出しが、だんだんと重く感じて使うのが億劫になってくるのです。
よくこのような場面に出会います。
タンスの手前に山のようになった衣類が積み重なっている。
タンスには入れずに、ソファーの上で山のようになっている衣類。
タンスの中はどうなっているかと言うと、ほとんど着ない衣類ばかり。
バブルの頃に流行った肩パット入りのワンピースや、新婚時代に着た昔懐かしい衣類ばっかり入っていたりします。
つまり、せっかくの立派なタンスが有効に使えていないのです。
理由を訊ねると「重くて使いにくくなった」なのです。
あなたはそようなことはないですか?
使わなくなった理由はもう一つ考えらえます。
それは「地震の時に危ないから近くに置かなくなった」もあるのではないでしょうか?
1995年の阪神淡路大震災では多くの方が自宅内の家具の倒壊によって尊い命を奪われました。
その教訓から、部屋の中に、特に寝室には大きな家具は置かない方が良いとされています。
「命を守る」ことが優先ですから。
このような理由から、大きなタンスが今の生活に合わなくなったり危険に感じたりして使いにくくなってきます。
そのようなタンスはどうすればよいのでしょうか?
これからの快適な生活を考えたら、今の自分に合ったモノに換えるのがおススメです。
あまり高さが高くなくて、引き出しの開け閉めが楽に出来るタイプのモノに。
片手でも楽に開けられるかどうかチェックしてみてください。
どうしても今までのタンスを処分するのが親に申し訳なくて出来ない場合は、
そのタンスには普段あまり着ない衣類の保管として使い、
日常使いには気軽に使えるチェスト等があればいいのではないでしょうか。
もし嫁入りタンスを処分したいけど、
そのまま捨てるのは勿体なくて出来ないとお困りの時にはどうぞナナフクを思い出して下さい。
ナナフクでは「モノにも第二の人生を」のコンセプトを大事にしています。
お客様が今まで大切にされてきた家具を大切に扱い、活かす方法を提案しております。
日本の品質の高い家具はアジアを中心にとても喜ばれています。
気になれる方はどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。