大阪のご遺品整理・生前整理を行うナナフクです。
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目次
どんどん増える孤独死
孤独死のニュースは珍しくない時代になってきました。
核家族化が進み、一人暮らしの世帯がどんどん増えています。
孤独死をする年代は高齢者が最も多いのですが、最近は若年層にも広がってきています。
孤独死とは「誰にも看取られずに自宅の中で一人で亡くなること」です。
現在日本では年間約3万人近くが孤独死で亡くなっていると言われていますが、今後もっと増えていく傾向にあります。
孤独死する原因で一番多いのは「病死」次いで「自殺」「事故」となっています。
突然の心臓発作や脳梗塞、夏場では熱中症で亡くなるケースも多くあります。
孤独死の発見は匂いから
孤独死の第一発見者で最も多いのは不動産の管理会社やオーナーです。
ではどうして管理会社やオーナーが発見するのかと言うと、近隣住人からの通報を受けるからです。
では近隣住人はどうして孤独死に気付くのかと言えば、外に漏れ出た「匂い」で異変を感じるのです。
ほとんどの場合は外に漏れ出た強烈な匂いに気付いて、もしかして室内で孤独死をしているのではないかと疑うのです。
ご遺体からどうして死臭が発生するのか
死臭とは、
微生物が人体の細胞やタンパク質を分解して腐乱させることによって発生します。
腐乱は酸化などによるものです。
普通人間には免疫機能があるので体内で微生物は健康的にコントロールされている場合がほとんどですが、死亡すると免疫機能がなくなり大量に微生物が増えて、一気に死体を腐乱させていきます。
微生物がご遺体の有機物を分解していくと、やがては皮膚が形を保てなくなり、体内では維持が出来なくなり体液や血液が体外に溢れ出てきます。
液体なので下へ横へとご遺体の周辺に染み込んでいきます。
死臭は生前から匂う?
死臭は人が死んでからご遺体が腐乱することによって発生するので、生前には発生しません。
もし生前に特殊な匂いがしたとすれば、それは病気による影響からです。
生きている間、細胞は働いているので腐乱はしませんが、肺にたまった物質からの呼気となり口臭となってそのように感じる場合があります。
ですから、生前に匂うのは死臭ではなく、体臭や口臭になります。
死臭はどんな匂いか
死臭の原因は、カダベリン・プトレシン・酪酸・メンタチオール等を筆頭に、何百種類もの悪臭成分が混ざりあったものだと言われています。
死臭は私達が日常生活では嗅ぐことがない強烈な匂いです。
亡くなった方の時期や状況や経過日数によっても変わりますが、例えて言うならば「クサヤ」「チーズ」「生ゴミの腐敗臭」のような匂いです。
「クサヤ」とは魚類の干物の一種で、独特な匂いがします。
「クサヤ」はクサヤ液と呼ばれる塩水に漬け込んで干します。
普通の干物は乾燥させるだけですが、クサヤは更に発酵させます。
クサヤは「どぶの匂い」とも言われていますが、発酵した魚を焼くことによって更に匂いが増し、世界の臭い食べ物ランキング5位と言われているほどです。
そのクサヤが腐敗して数倍にも数十倍にも匂いがきつくなったレベルが死臭なのです。
亡くなった季節や発見までの日数にもよりますが、孤独死をされてしばらく発見されずに匂いが漏れ出てからの発見でしたら、相当なレベルの匂いになっています。
あまりの強烈な匂いに簡単には近付けない程です。
まともに呼吸をするのも苦しくなる場合もあります。
死臭を吸うことで健康被害をもたらすこともあります。
腐乱臭や死臭が漂う室内は「感染症」のリスクが非常に高くなっている場合があります。
ですから、業者は必ず防護マスクを装着して現場に入ります。
死臭は死後何日目から匂うのか
孤独死の死臭は夏場は2~3日から、冬場でも5~7日程度で発生してきます。
しかし条件が揃えば1日目から匂う場合もあります。
夏は気温が高く、腐敗のスピードが早く匂いが出るのも早くなります。
しかし、エアコンが効いた室内であったり、部屋の奥まった場所で亡くなっていたり条件によっては、外に漏れ出るまでの時間には差が出ます。
冬場であっても暖房がよく効いた状態であれば、腐敗スピードは早くなり匂いの発生も連動して早くなります。
また死臭は、亡くなられた方の年齢や性別や体格などの身体状況によっても変わってきます。
死臭がもたらす悪影響
死臭はただ匂いがキツイだけではなく、周辺に大きな悪影響を及ぼします。
衣類やカーテンや壁紙などの繊維や紙に吸着されて普通の処理では匂いは取れません。
扉を閉めていても外に漏れ出て、近隣の部屋や廊下にまで匂って消えません。
孤独死されたご遺体が長期間放経過すると、体から体液や血液が流れ出て寝ていた布団はもちろん畳にまで染み込みます。
畳の下の床材まで染み込んでいるケースが多いので、特殊清掃の業者は徹底的に匂いの先まで追究します。
亡くなられた場所にもよりますが、もし壁にもたれて亡くなると壁や床材にも染みわたります。
もしトイレで亡くなられたら、トイレの便器や床や壁まで全て染み込みます。
体液は油分が含まれているので蒸発しにくい特徴があります。
ですから自然に簡単には匂いを取り除くことは難しくなります。
その匂いからハエやウジ虫が発生するようになり、更に被害が広がります。
近隣住人の部屋や家まで匂いが残ってしまうと、初めて嗅ぐ衝撃的な匂いがいつまで経っても脳裏から離れずに精神にも大きなダメージを与えてしまう場合もあります。
時には近隣住人の精神的なケアが必要になってくるケースもあります。
死臭の処理は自力では無理
孤独死の現場に染みついた死臭を個人の力で除去しようとしてもそう簡単に取れるものではありません。
しかし、全ての臭気の元になる粒子はしっかり換気をすれば永久に残ることはありません。
一般的な匂いならば、2ヵ所以上の窓を開け外の新鮮な空気を取り入れるうちに匂いは薄らぎます。
空気の循環が悪い時には、換気扇を回したり扇風機を使用したりすると、より換気のスピードは早くなります。
しかしながら、死臭を除去する場合にはこのような「換気」を行ってはいけないのです。
換気扇を回したり、窓を開けたり、玄関の扉を開けたりして、空気の入れ替えをすることは絶対にしてはいけません。
何故なら、匂いが外に漏れないように配慮しなくてはならないからです。
暑いからと言ってエアコンをつけることも控えなくてはなりません。
とにかく、その場で匂いを消すようにしなくてはなりません。
夏場を想像してみてください。
閉め切った部屋でエアコンを使えない厳しい条件の中での消臭作業!これは個人レベルでなかなか出来るものではありません。
もし出来たとしても、素人がすると完全な除去ができなくて、その時は匂いを取りさったと思っても、後から匂いがあがってくる場合があります。
専門知識があり、専門の道具がある特殊清掃業者に任せる方が得策だと言えます。
死臭の消臭をする時には感染症に注意
亡くなられた方が感染症であった可能性がある場合には感染症対策は必須です。
また体液や血液には細菌が含まれていますし、亡くなられた方がどんな持病を持っていたのか分からないので、
体液や血液には絶対に直接触れてはいけません。
ですからプロの特殊清掃業者は、
必ず防護や防護マスクや手袋を着用して身を保護して作業にあたっています。
靴にも靴カバーをつけて現場に入ります。
よくこのような方がいます。
業者が現場に入る前に、孤独死の現場に先に入って、現金や通帳や印鑑や重要書類を探そうとされる方がいますが、感染症の危険性を考えるとおススメできません。
専門の特殊清掃業者に先に依頼して、室内の除菌や消臭作業が終わるまで中に入らないのが安全です。
孤独死の現場はプロに任せるのが最も安心
孤独死の現場でいかに死臭問題が大きいかお分かりいただけたと思います。
個人では簡単に消臭が出来ないレベルであること、感染症対策をして対処しなくてはならないこと、特別な消臭機械や薬剤が必要であること等様々な注意事項を考えた場合、専門の特殊清掃業者に是非相談されることをおススメします。
特殊清掃業者の多くは、正しい知識を持ち、近隣住人への配慮を十分行いながら作業を進めていきます。
死臭の消臭だけではなく、除菌、荷物の安全な梱包と搬出、不用品の回収まで行ってくれるところが多いです。
特殊清掃なら深夜でも早朝でも対応するナナフクにご相談下さい
孤独死の対応はとにかく「急ぐ」ことです。
緊急案件となります。
何故なら、ゆっくり考えたり迷ったりしている間にどんどんご遺体の状態が悪化するからです。
死臭の悪影響もどんどん周辺に広がっていきます。
ナナフクなら任せて安心です。
緊急対応致します。24時間即日対応しておりますので、お困りの方はどうぞご相談下さい。
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経験豊富な特殊清掃士のスタッフが対応にあたっております。
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