【実録】男性孤独死の特殊清掃の初期作業を公開!過酷な現場からレポートします

【実録】男性孤独死の特殊清掃の初期作業を公開!過酷な現場からレポートします

 

大阪のご遺品整理・生前整理を行うナナフクです。

ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回は実際にナナフクにご依頼があった孤独死された方の特殊清掃現場の様子をレポートします。

ご依頼をされたのはハイツの管理人さんからでした。

同じハイツの住人が外に漏れ出た匂いに気付き、管理人さんが中を確認したところ孤独死を発見されたのです。

警察による現場検証の結果、死後2週間が経過した段階で現場を担当させていただくことになりました。

現場の状況や、お住いの大きさにもよりますが、今回は男性スタッフ2人での作業となりました。


◆現地に到着して着替える

現場は住宅密集地にある3階建てのハイツ。

2階が今回の作業現場になります。

現地に着くとまずは着替えからスタートです。

トラックの陰に隠れて白い防護服を着用しました。

頭から足首まで覆うタイプのものです。

靴は長靴を履きます。

さらに二の腕までの長さがあるビニール手袋を装着。

そして防護マスクも準備。

防護マスクは部屋に入る直前に装着するので、最初はずらして頭にセッティングしておきます。

このような完全防備をして毎回臨みます。


◆飛び回るハエと外まで匂う死臭

ハイツの玄関ドアは開いていましたが、既に独特の匂いが外まで漂っていました。

着替えている最中、何度も殺虫剤を撒きながら共有階段を往復している女性がいました。

同じハイツに住む管理人さんでした。

「スプレーをしてもしてもハエが飛んでくる」と困った顔をしながら何度もスプレーをしていました。

このハエの発生源は、孤独死をされた方の部屋からです。

作業員がトラックの物陰に隠れて着替えているのを見ると、その女性の管理人さんは「あまり目立たないように着替えて下さい」と話しかけてきました。

白い防護服は目立ちます。

おそらく近隣住人から見られて、変な噂を流されたくなかったのでしょう。

実際に着替えている時には、通りがかりの近所の高齢女性に「何かあったのか?」「何か作業をするのか?」と聞かれましたが、個人情報を話すわけにもいかず「ご迷惑をお掛して申し訳ございません」と言うしかありませんでした。

 

◆道具や資材を準備

準備が整った2人の作業員はトラックから必要な道具や資材を下ろすと2階の現場前まで運びました。

今回用意したのは、大きなラッピング材一巻、除菌のための噴霧器、除菌剤、殺虫剤、ホウキとちりとり、オゾン消臭機。


◆現場に入ってまず行う事

防護マスクを装着して中に入りました。

孤独死の現場に入って私たちナナフクのスタッフがすることは、亡くなられた方を偲び手を合せることです。

もちろん、作業の時にはご遺体はありません。

しかし、つい最近までここで毎日暮していた方の生活の香りはまだ残っています。

最後に亡くなられた場所は和室の布団の上だとすぐに分かりました。2週間も経過すると、体液や血液が体外に沁み出して布団には人間の形の跡がくっきりと残っています。

まさにここでお亡くなりになったことは誰の目にも明白です。

姿は見えませんが、亡くなった方を偲び「清掃作業と遺品整理作業をさせていただきます」と銘々が心の中で静かな祈りを捧げます。

管理人さんからは亡くなった方の詳しい情報は事前に知らされていませんでしたが、玄関に置いてあった黒い靴やハンガーに掛かっていた衣類から、男性の一人暮らしだったと容易に推測できました。

小さなダイニングキッチンと6畳和室のお住いでした。

比較的お荷物は少ないお住いでした。さて、作業開始となります。


◆最初の作業は汚染物の撤去

作業のスタートは、汚染された寝具類の解体や撤去作業になります。

室内には強烈な死臭がたちこめています。

亡くなられた場所の周辺に落ちていた衣類、枕、布団のシーツなどは大きくて防水仕様の破れにくい紙の袋に詰めていきます。

詰め終わるとガムテープでしっかりと閉じます。

更に外から、大きなラッピング材で何重にもグルグル巻きにします。

匂いが少しでも外に漏れるのを防ぐためです。

体液や血液に直接触れることは感染症の観点から非常に危険なので、それらが漏れ出るのを阻止もあります。

それから布団です。

布団には体液や血液がべったり付着しています。

慎重に丸めて、これもしっかりした紙の袋で覆い、中の空気を抜いてガムテープで閉じます。

更に先ほどと同じように、大きなラッピング材で 何重にもグルグル巻きにします。


◆布団の下の畳のウジ虫の処理

布団を撤去した次は畳です。

亡くなられてからの経過日数にもよりますが、大抵は布団の下の畳にまで体液が染み込んでいます。

そこにはウジ虫がわいています。

ウジ虫の卵は白い米粒大の大きさです。

畳を撤去する前にウジ虫の処理をします。

ウジ虫殺しの薬剤を撒きます。

しばらくするとウジ虫の動きが止まります。

畳のウジ虫処理を終えてから、布団と同じように厳重にラッピングをして匂いが漏れないように梱包します。

全ての汚染物の撤去作業が終わると、外に出して一旦トラックに積み込みます。


◆畳の下の床材もチェックする

畳の処理が終わったら汚染物処理が終わった訳ではありません。

まだあります、それは更にその下の床材も確認しなければなりません。

畳と床の間に貼られていた防水シートをカッターでめくりました。

今回はそこまでの影響はありませんでした。

畳の下の床材まで染み込んでいた場合はそこも処理をしなくては死臭が残ります。

コンクリートの場合は専用の機械で削り取らなくては完全な消臭にはなりません。

広範囲に体液が染み渡っている場合は、大掛かりなリフォーム工事が必要な場合もあります。


◆ハエの処理

作業中は部屋のあちこちにハエがブンブン飛び回っていました。

ハエには殺虫剤を噴霧しました。

部屋中が真っ白になるくらいの量を撒きます。

数分間後には大量のハエが畳や床に落ちて死んでいました。

それらをホウキとちりとりで掃除しました。


◆再びハエが飛び回る

ハエは一度くらい殺虫剤の噴霧では完全には除去できません。

作業をしているとまたどこからともなく出てきて飛び回るのです。

その度にこまめにスプレーをしました。

ウジ虫も布団の下の畳だけで繁殖をしているのではありません。

あやゆる場所でハエは卵を産み付けます。

畳と畳の間に産み付けたり、壁に少しでも穴が開いてたらあそこにも産み付けたりします。

浮いている床があれば、そのわずかな隙間を狙って産み付けるので厄介です。

畳だけではなく、発見したウジ虫には全て薬剤を散布しました。


◆除菌消臭材を散布

次に行ったのは、、機械を使っての除菌消臭剤を散布しました。

手に持てる大きさの噴霧機に薬剤を投入します。

電源を使って、まずは孤独死をされた方が住んでいた場所にくまなく散布します。

布団と畳以外は初日は搬出しません。

なぜなら除菌ができていないからです。

死臭もついたままですので、この段階で外に出すと匂いの被害が出ます。

家具や小さなダイニングテーブル、押入れの襖も開けて噴霧します。

窓や壁やカーテン等も。

玄関ドアは特に念入りにします。

ついでに外にも出て共有部分の階段も噴霧をしました。

どんどん機械の中にあった薬剤は減っていきました。途中、薬剤を追加して再び噴霧作業を続けました。


◆オゾン消臭機を24時間セット

初日の作業のラストはオゾン消臭機を設置することです。

2週間まで発見されなかったご遺体の死臭はそう簡単に消せるものではありません。

ナナフクではハイパワーなオゾン消臭機を24時間タイマーセットして、オゾンレベルで匂いを分解して消臭します。

オゾンによる脱臭は、悪臭を他の臭いで包み込みごまかしているだけの芳香剤と違い、悪臭の素をオゾンで分解するため、より高い効果が得られます。

オゾンが十分に部屋中に行き渡るように、大型扇風機も同時に回します。

しっかりと消臭が終ってから、家具やテーブルや衣類などの搬出作業となりますので、今回の作業はここまでとなりました。

ハイツに到着してから約2時間の作業時間でした。


◆特殊清掃の過酷さ、それは匂い

私たちナナフクのスタッフは特殊清掃の仕事に誇りをもって作業をさせて頂いております。

しかしながら過酷な現場であることには違いありません。

何が最もキツイかと言うとまずは「匂い」です。

孤独死された方の死臭の匂いです。

嗅いだことがない方には想像が出来ないと思いますが、季節やご遺体の状況によって差があるものの、強烈な匂いを放っています。

この匂いには慣れる事はなかなか出来ません。

防護服や防護マスクや長手袋などを装着しての作業とは言え、匂いはその下にまで染み込んできます。

髪や衣類に付着するのです。

ですから、作業が終わると毎回必ずスーパー銭湯で汗と匂いを流します。

その後にやっと昼食をとることが出来ます。

いくら時間がかかって夕方遅くまでの作業になったとしても、銭湯の後に食事の流れになります。


◆暑さとも闘っています

孤独死の特殊清掃のご依頼は暑い時期に多くなります。

冬場と違い、夏の現場は過酷そのものです。

全身を防護服などに身を包んでの作業です。

作業をする現場の初期消臭が終わるまでは窓は開けられません。

換気扇も回すことが出来ません。

匂いが外に出るからです。

玄関も窓も閉め切ったままの作業になります。

エアコンがあったとしても、もちろん使用しながらの作業は出来ません。

匂いが部屋を循環するからです。

夏場の一般的な遺品整理や生前整理の現場でしたら、最近は服に小さな扇風機がついた空調服を着る機会が多くなりましたが、特殊清掃の現場ではもちろんそのような便利な服は着用できません。

密室で、空気の循環がない中、暑さと闘いながらの作業になります。

短時間で息苦しさを覚えます。

小まめな休憩を取らないと、ベテランスタッフであっても熱中症になります。

暑さが厳しい夏場は、あっと言う間に防護服の中に大量の汗が流れ出ます。


◆孤独死の特殊清掃ならまごころサービスのナナフクに

このようにナナフクでは、しっかりと初期消臭を行いますので、ご利用いただいた方からは大変喜んでいただいております。

不動産のオーナー様や管理会社様からは一度ご利用いただくと大きな信頼をいただいておりますので、同じような現場があった場合、安心して再度お任せいただいております。

孤独死の現場はスピード感が求められます。

時間の経過と共にご遺体の様子も部屋の状況も悪化し、近隣住人への心理的な悪影響も広がります。

ナナフクでは24時間、早朝でも深夜でも対応しておりますので、特殊清掃でお困りになった場合はまずはすぐにご相談下さい。

明朗会計でお客様からも好評をいただいております。


下記リンクよりナナフクの実績をご覧ください。

【ナナフクの作業実績一覧】

 

【お客様より頂いたアンケート】

 

【すぐ使える豆知識】

 


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