遺品整理で捨ててはいけない物とは?捨てないために先にしておくこととは?

大阪のご遺品整理・生前整理を行うナナフクです。

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遺品整理をする場合、何もかも捨てることができるのなら簡単に済みますが実際にはそうはいかず、必ず捨ててはいけない物があります。

そこをしっかり理解して作業を進めないと後から損をしたり、大きなトラブルの元になったり、家族間の信頼関係にヒビが入ったりしますので、注意して進めていく必要があります。

今回の記事では、遺品整理で捨ててはいけない物に関してのお役立ち情報をまとめてみましたのでどうぞ参考にして下さい。

目次

遺品整理をする前にしておくこと ①「遺言書を確認する」

最も捨ててはいけない物としてトップに挙げられるのは「遺言書」になります。

遺品整理を始める大前提として、遺言書を確認しましょう。

故人から生前、遺言書を作成したことをつげられていたならば、適正な流れに従って中身を確認しましょう。

 

遺言書を開封する際には、以下の手順と注意点を守ることが重要です。

日本の法律では、主に自筆証書遺言と公正証書遺言の二種類の遺言が一般的に使用されますが、開封の手順は遺言の種類によって異なります。

遺言書の開封と検認は、正確な手続きを踏むことが法律で定められています。

遺言書の取り扱いには十分注意し、必要であれば専門家の助言を得ながら進めることが重要です。

自筆証書遺言の開封方法

遺言書の保管場所を確認

自筆証書遺言は、故人が選んだ場所に保管されていることが多いです。

遺言書を見つけたら、開封せずに家庭裁判所に持参する必要があります。

家庭裁判所に提出

自筆証書遺言を開封するには、まず遺言書を家庭裁判所に提出し、遺言書の検認(けんにん)手続きを行う必要があります。

検認は、遺言書が本物であることを確認し、内容を公にする手続きです。

検認手続き

検認の際、裁判所は遺言書を開封し、その内容を関係者に通知します。

関係者は、この手続きに立ち会うことができます。

 公正証書遺言の場合

公証人役場での作成

公正証書遺言は公証人が作成し、公証人役場に保管されます。

そのため、遺言書を開封する必要は基本的にありません。

遺言書の謄本の請求

遺言執行時には、公証人役場に遺言書の謄本の交付を請求します。

これにより、遺言の内容を正式に把握することができます。

共通の注意点

正式な手続きを守る

遺言書を私的に開封して内容を確認することは避け、正式な手続きを通じて行うべきです。

関係者の通知

自筆証書遺言の検認手続きにおいては、関係者が立ち会えるよう通知されます。

これにより、透明性が確保されます。

法的助言を求める

遺言書の取り扱いに不安がある場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。

遺言書を確認するのはどうして重要なのか?

故人の最終的な意志が書いてあるから

遺言書は、故人が財産や遺品をどのように分配したいか、そして特定の物品に対して持っていた特別な願いや意図を示す公式文書です。

遺言書を確認することで、故人の意志に沿った適切な遺品整理が可能になります。

法的な問題を避けることができるから

遺言書に従って財産を分配することは、相続人間での紛争を避けるためにも重要です。

遺言書がある場合、その指示に従って行動することが法的に義務付けられています。

故人の意志に反する行動を取ると、相続人間での訴訟につながることがあります。

遺品を適切に扱えるから

故人が特定の物品に対して持っていた意思や願いを尊重するためにも、遺言書の確認は重要です。

例えば、遺言書には特定の人物への贈与物や、寄付したい団体などが指定されている場合があります。

遺族の負担を軽くすることができるから

遺言書に基づいて行動することで、遺品整理の際の遺族の精神的、感情的負担を軽減することができます。

故人の意志に沿って遺品を整理、分配することで、遺族間の不和を避け、故人への最後の敬意を示すことができます。

遺品整理をする前にしておくこと ②「エンディングノートを探す」

最近はエンディングノートを書く人が増えてきました。

様々なセミナーがあったり、新聞や書籍でもエンディングノートを書いておくことが推奨されたりしています。

エンディングノートは法的な効力を持つ遺言書とは異なり、自分の最終的な希望を家族や友人に明確に伝えることにあります。

これにより、残された家族が故人の願いに沿った決断をしやすくなると共に、家族間での不明瞭さや争いを減らすことができます。

エンディングノートは、人生の終わりに関する考えや希望を整理することで、自分自身にとっても家族にとっても心の準備を助ける役割を果たします。

エンディングノートには以下のような内容が含まれることが一般的です。

葬儀や埋葬に関する希望

葬式の形式(宗教的な儀式や非宗教的な儀式など)、埋葬地、葬儀の規模、棺に一緒にいれて欲しい物など。

エンディングノートにはこのような内容が含まれる場合があるので、遺品整理よりもっと前の段階の、亡くなってすぐに探しだしておく必要があります。

財産の分配に関する考え

法的な遺言書に記載する内容と重複することもありますが、エンディングノートではもっと個人的な物品や思い出の品に関する指示を記載することができます。

パーソナルデータの扱い

SNSアカウントの処理方法やデジタル資産の管理についての指示や希望。

重要な文書や財産の位置

保険証書、不動産の権利書、銀行口座情報など、重要な文書や財産がどこにあるかについての情報。

生命維持治療に関する意思

延命治療や臓器提供に関する個人の意思。

メッセージ

家族や友人への個人的なメッセージや感謝の言葉。思い出について。

法的手続きに関する情報

遺言書の存在や弁護士の連絡先など、法的手続きに必要な情報。

ペットの世話に関する指示

残されたペットの飼育についての指示や願い。

記念品や遺品の取り扱いについての希望

特定の人へ贈りたい記念品や遺品の指定。

遺品整理をする前にしておくこと ③「家族間で話し合う・確認をしあう」

遺品整理に取りかかる前に必ずしておくと良いことは、近しい家族や親族にその旨を伝えておくことです。

誰にも相談をせずに勝手に進めるのは大きなトラブルの元です。

遺品整理を進める際には、家族や関係者と十分にコミュニケーションを取り、全員の合意のもとで慎重に行うことが重要です。

このプロセスを通じて、家族間の絆を深め、故人への敬意を表する機会とすることが望まれます。

 

もし、家族に事前に通知しないまま遺品整理を勝手に行うと、様々なトラブルを生み出します。

どのようなトラブルを招くかと言うと「感情的な対立」があります。

特に、重要な遺品や思い出の品が関係する場合、対立は深刻なものとなることがあります。

「遺言書や重要な文書の見落とし」も起こる場合があります。何人かと進めると見落としは防ぐことができますし、万が一見落としても一人だけの責任にはなりません。

「遺産相続税の問題」もあります。

遺品を勝手に処分することで、後に遺産相続税の申告に必要な情報が不足する可能性があります。

正確な財産評価ができないことで税務上の問題が生じることがあります。

遺品整理で捨ててはいけない物12選

金融関係の書類

故人が生前に利用していた銀行口座や証券口座、クレジットカード、ローン契約、生命保険、年金などの情報を含む書類は、未解決の財務問題の解決や相続手続きに必要です。

不動産関連の書類

不動産の権利証、登記証明書、契約書、固定資産税の通知書など、不動産の所有や管理に関わる重要な書類も適切に保管する必要があります。

美術品やコレクション

絵画、彫刻、収集品などは価値を見落としやすいため、専門家に評価を依頼することをお勧めします

デジタルデバイス

スマートフォン、コンピュータ、タブレットなどには故人の重要な情報やデジタル資産や写真データが含まれている場合があります。

アクセス情報やパスワードを確認し、適切な処理を行う必要があります。

現金

故人が持っていた現金は遺産の扱いになります。

相続の対象になりますので慎重に扱いましょう。

現金を捨てる事は法的に罰せられます。

身分証明書・健康保険証・年金手帳

故人のマイナンバーカード、被保険者証、障害者手帳などは死亡届提出後の役所手続きで必要です。

同様に年金手帳や年金証書も、各種手続きや未支給年金の請求などで必要です。

印鑑

遺品整理で捨ててはいけないものには、印鑑も含まれます。

故人の印鑑は、戸籍謄本の取得や凍結口座の解除の際に必要です。

捨てずに残しておきましょう。

仕事関係の書類

故人の仕事に関する資料はすぐ捨てないようにしましょう。

後日、故人の仕事の引き継ぎの時に必要な資料もあります。完全に不要と分かるまでは、保管しておくことをお勧めします。

カギ

家や自動車、倉庫などの鍵も遺品整理において捨ててはいけないものです。

売却や引き渡しで必要になります。

金庫の鍵も必要な手続きや財産管理に必要な場合があります。

また、鍵は棚やタンスなどの引き出しで保管しているケースもあります。

家具を処分する際は引き出し1つひとつを確認し、誤って捨ててしまわないよう注意しましょう。

レンタルしているもの

故人がレンタル品やリース品を借りていた場合は、必ず返却しましょう。

これらの物品は故人の所有物ではないため、誤って捨ててしまうと違約金が発生する場合があります。

介護用ベッド、Wi-Fiルーターやウォーターサーバー、家具、車などさまざまなレンタル品やリース品があるため、処分する際はしっかり確認しましょう。

レンタル表示のシールが貼っていないか?

郵便物の中にレンタルを証明する書類がないか?

確かめましょう。

買い取り品やリサイクル品

遺品の中には買いとってもらえる物、リサイクル品として売れる物があります。

中には驚くほど金額がつく物もあります。

壊れているからと期待していなかったブランド時計が高価買取になったり、ビンテージ品で高額になったり、有名人のサイン入りの希少価値のある物が信じられない高額になる場合があります。

遺品整理業者の中には、買い取り査定を行ってくれるところもあります。

場合によっては、査定額を遺品整理の料金と相殺になり、かなり安い金額で依頼できるケースもありますので、遺品整理を業者に依頼する場合には、買い取りやリサイクルの取り扱いについて確認しましょう。

写真や手紙などの個人的な品

故人の思い出や家族の歴史をつなぐ貴重なアイテムです。

捨てる前に、家族や親しい友人と相談し、保存すべきかどうかを検討しましょう。

遺品整理で捨ててはいけない物を守るための対策

遺品整理で捨ててはいけない物をしっかり守るために出来る対策があります。以下の5つの対策があります。

遺言書を確認する

遺言書を確認する重要性は先に書いてある通りです。

生前から遺言書の用意があるのか故人との意思疎通があることが望ましいです。

エンディングノートを確認する

エンディングノートには、遺品整理に関する内容が書いてあることが多いので、見落とさないようにしましょう。

こちらも生前からノートの存在を家族が把握できていることが望ましいです。

相続関係者全員と相談したり行ったりする

一人でするよりも、関係する人達と行った方が見落としも少なくなりますし、万が一のリスクも回避できます。

共通理解、共通作業にすると、捨ててはいけない物を守れます。

生前から話し合っておく

故人が亡くなってからの遺品整理よりも、生きているうちの生前整理が少しでも出来ているのが理想的ではありますが、話し合いだけでも持っていれば重要なモノの存在を知ったり、収納場所を把握できたり、本人の意思も理解できているので、捨ててはいけない物を確実に残すことができます。

プロの遺品整理業者に依頼する

遺品が沢山あったりすると、捜索するのはとても大変な作業になります。

そこで、プロの遺品整理に依頼すると、スピーディーに捜し出します。仕分け作業も早いです。

長年の経験を持ち合わせた捜索のプロでもあります。

重要品はどこに保管されているか?

重要書類や貴金属・現金などは、大切なものだからこそ、誰にも見つからないような場所に隠されている可能性があります。

そこで、遺品整理のプロの経験上、保管されている可能性の高い場所をいくつかご紹介します。

時間がないからといって確認をしないで一気に処分するのは危険です。

一か所ずつ、丁寧に確認しながら作業を進めて下さい。

・タンスや戸棚

・押し入れ

・長年使っていない段ボール箱

・仏壇の中

・普段よく使っていたバッグ

・スーツのポケットの中

・ご祝儀袋や香典袋

・お年玉袋

・本の中に挟んでいる

・ベッドの周辺

・衣類が入った収納ケース

・リビングソファーのクッション下

貴金属や現金であれば、故人が生前よく使っていた部屋や寝室周辺から見つかる可能性が高いです。

また、書類に関しては長期間保管したりする場合が多いので、本箱や押入れ奥の段ボールの中にあったり、屋根裏部屋や床下収納に保管しているケースもあります。

故人の生前の習慣や生活をよく思いだすと探し出すヒントになるでしょう。

中にはヘソクリが趣味のような方もします。

家のあちこちに隠して、本人でさえ忘れてしまっているケースもあります。

米びつの底を改良して現金を隠していたケースや、カーペット下に現金が敷いてあったり、ソファー下に細工をして大金が隠されていたりしたケースもありました。

遺品整理はプロに任せましょう

個人ですると大変な遺品整理もプロに任せると間違いがなくスピード感を持って進められます。

ナナフクのスタッフは遺品整理士や生前整理アドバイザーの資格を有しております。

専門の知識と、長年の実績を兼ね備えておりますので安心してお任せください。

まずはどうぞお気軽にお問い合わせください。


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